検定に合格するためにスロットには押し順ナビが存在する
パチンコのスロットコーナーに入ると、「左」という声を耳にする機会がありますが、パチンコスロットを楽しむため、必要不可欠な仕組みとなっています。
パチンコスロットは、左側、中央部、右側それぞれにボタンがあり、機械の指示通りにボタンを押して、リールを止めながら楽しむゲームです。つまり、「左」や「右」という声は、「左から押してください」、「右から押してください」という意味のナビゲーションを指し、こういったシステムは、一般的に「押し順ナビ」と呼ばれています。
ただ、パチンコスロットの場合、押し順ナビの指示通りに押したとしても、必ず当たるとは限らないルールとなっています。
スロットゲームは、リール内にある子役を、縦、横、斜めのいずれかに、3つ全て揃えて初めて当たりが出るゲームです。しかし、押し順ナビの通りに押すだけで、簡単に当たりが出てしまってはゲームにならなくなる上、出玉が過激に出てしまい、パチンコ店の経営にも影響をもたらします。そのため、パチンコスロットの設定をする際に、揃える子役ごとに押し順を決めて、押し順ナビでは簡単に当たりが出ないようにしています。
パチンコ店で行われている、パチンコスロットにおいては、一部の台による過剰な出玉がしばしば問題となっています。台から出てくる出玉が過剰にならないよう、一般財団法人保安通信協会は、独自の検定を運営会社側に受けさせ、検定に合格した台のみ、店舗に設置できるようにしました。
しかし、出玉を増やすために新しい台を開発するメーカーが、どうしても出てくるため、保険協はその度に規制を厳しくせざるを得ないのが現状です。保険協の厳しい規制を免れる目的で、メーカー側が提案した抜け道として、押し順ナビというシステムが誕生しました。
保険協が行う検定での、スロット台の打ち方に関するルールは決まっており、そのルールに従って一定数以上の玉が出なければ、合格となります。
そのため、「液晶パネルをの仕組みで打ち方を制御する」方針で開発された台にて、検定を受けさせ、合格後に押し順ナビというルールを設けて、顧客にスロットを楽しませるようにしています。